公務員看護師のお金の損得!?目に見えないメリットデメリットを解説

公務員 看護師

公務員って色々お得そうでしょ?と思う方も多いと思います。

公務員看護師もやはり目に見えない損得があると思います。

目に見えないお得

人員が多い

病棟に配属の看護師の人数が多い印象。その分、一人当たりの業務量が減って、体力が温存できて、プライベートの時間が充実できる。

大学病院では同じ病床数なのに看護師の人数が2~3人少ない場合が多かったです。

経費で勉強できる

学会や院外研修等も事前にしっかり申請していれば、出張として取り扱ってくれる場合が多いので、交通費や宿泊費が結構な割合で支給してもらえます。

また、専門看護師や認定看護師の免許取得費用も負担してもらえる病院もあるそうです。

大学病院だと自腹で行く場合が多かったのでびっくりしました。

福利厚生がしっかりしている

もちろん公務員待遇なので、休暇はしっかりとれる病棟が多いです。

産休はもちろん最大限とれます。育休は1年以上取るのが普通ですし、3年まで取れ、取っても嫌な顔をされないので申請しやすいです。ちゃんと手当も支給されるので助かりました。

それ以外にも、妊娠休暇や介護休暇、病気休暇等、子供の看護休暇等の一般の企業では有給で処理されてしまうものも、給料が支払われる状態で休むことができます。

私は病気休暇で90日、休職で数カ月、ほぼ基本給ぐらいのお給料をもらいながら休ませてもらいました。とてもありがたかったです。

大学病院では本当に体調の悪い時しか有給を使わせてもらえなかったです。

ただ、公務員看護師でも有給は病棟によって忙しくて取れなかったり、師長の勤務表の作り方が下手すぎて取れない場合もありました。

社会的信用がすごい

車や家のローンは通りやすい。特に看護師であると、銀行側もより良い審査をしてくれます。
入職時には結構しっかりした、身分証明が必要になり、万が一働けなくなったときの給料の保証等もあり、銀行側としても安心して貸した分を返してもらえるということで、相当高い買い物ではなければ結構なんでも貸してもらえると思います。

子育ては勝ち組

産休、育休はもちろんのこと、復帰後の時短勤務や出勤時刻の調整、部署の相談も可能な限り受けてもらえる。また、院内保育があることも多く、いつでも復帰できるよう調整してもらえる。
公務員の風土として子育てをしながら働くことが普通と定着しているので、マタハラとかマミートラックとか比較的少なく感じました。

大学病院での育休は0歳の保育園は入れたら働いて、とか復帰早々夜勤をしないとだめ、といわれてあえなく退職していく人もいました。

目に見えない損

体質が古く時間が取られる

公務員の前に習えの体質で、業務やカンファレンス、書類の提出等、古くからの非効率な方法でやらないといけない場合が多いので時間が取られる。その時間で業務の進みが遅くなって残業になったりする。

今でも手書きの書類が多かったり、電子カルテを導入していても、手書きで検査のチェックリストを作ったりしていました。また薬の配薬や点滴もダブルチェックは必要だと思いますが、違う方法で3~4回チェックしている場合もあり、無駄なのにな・・・と思う場面が多々ありました。

大学病院は無駄な業務を省いていた印象です。

年功序列で若いうちは出世できない

公務員の年功序列体質で、あまり仕事ができるわけではない人でも年上の人が言ったことが正しい。という風潮があり、効率的な方法を中途採用の私や、1~3年目の看護師が提案しても却下されてします。また、どんな良い業務をしても、年齢が上がり、主任試験に合格しないと出世できないです。

大学病院はにも似たような特徴はありましたが、基本的に若い看護師が多いので新しい意見が通りやすかったと思います。

副業ができない

たとえ給料が少なくても、規定で副業禁止となっている場合が多いので、追加でお金が欲しいときは残業するしかない。こっそりバイトすることもできるが、万が一ばれると公務員ならではの懲戒処分があるので注意が必要。

大学病院でも禁止されている場合が多いですが、バイトしている看護師さんもいました。副業がばれても注意された程度だったそうです。

もらいものが少ない

公務員であるので、ワイロ禁止の規定があるので、患者さんからのお礼(お菓子とか)は受け取ってはいけないことになっています。

おいしいものや高級品が手軽に食べられなくなってしまい残念でした。

自然に勉強ができない

部署間の配転が3~5年ぐらいで短く、周りもそんなに勉強家な看護師が少なかったです。その部署での特異の疾患等を理解する前に移動になってしまうことも多いです。

院内の勉強会が少なく、出席できる人数も限られている場合が多いので自分で、院外研修等に積極的に申し込んでいかないと何となく業務をしているうちに移動になり、年齢を重ねていくだけになっている人が多かったです。

雇用保険がないので失業保険がもらえない

一般企業で勤めていると退職時に次の就職先が決まっていなければ失業保険で3カ月間給料の一部が支給されますが、公務員はありません。退職時は注意が必要です。




看護師は、まだ女性が多い仕事です。

そうなると子育てをしながら働くという場合が多いと思います。

その場合、やはり公務員の子育てしながら働き続けられる環境があるのは魅力的だと思います。

私はスキルアップをしたいし、新しいことが好きだし、年功序列や前例踏襲の風土が合わないと感じたので退職しました。

ただ、やはり上記のような損得を考えた上で、公務員看護師の働き方の方が合っているという方もいると思います。

転職する際は公務員看護師のメリット、デメリットをよく検討していただけたらと思います。

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