看護師は流産しやすい!?妊娠から流産のリスク、対策など

子育て 看護師

看護師として働きながら妊娠を続けるのが不安で仕方がないですか?
せっかく妊娠できたのに、無事に産んであげられないかもしれない。」
そう思っている方が多いのではないでしょうか?

私は流産の経験はありませんが、流産を経験した友達が何人かいたので、他人事ではないと感じました。

流産とは

医療機関で妊娠と診断された妊婦さんの約15%で流産が起こるとされています。このうち、早期流産(妊娠12週未満)が約8割、後期流産(妊娠12週~22週未満)が約2割と報告されています。厚生省心身障害研究班報告書(平成3〜5年度)

流産の主な原因は、早期流産と後期流産では異なります。

早期流産(12週未満)の原因でもっとも多いのは、胎児側の原因(染色体の異常)による流産が多いと言われています。仕事や家事、日常の運動、妊娠判明前の一般的な薬の使用など、日常的なママの行動が赤ちゃんの発育に影響して、流産に至ることはないといわれています。

後期流産(12週~22週未満)の原因は、頸管無力症、絨毛膜羊膜炎、子宮奇形などが多いとされています。発生頻度は低いですが、腟炎や子宮頸管炎から絨毛膜羊膜炎につながるケースや、子宮頸管が緩んでしまう子宮頸管無力症など、母体側のトラブルが原因となるそのほか、喫煙、肥満や過度のストレスが引き金になることもあります原因不明なことも多いようです。

私たち看護師はは日々過酷な業務でストレスを感じ疲れ切っています。夜勤を月に何回もやったり、部署によってはレントゲン室に何度も出入りしたり、化学療法をよくやる病棟であったりして不安は尽きないと思います。

看護師の流産は多い

デンマークで、あくまでも観察的結果であり夜勤と流産の因果関係を裏付けるものではないと述べられていますが夜勤と流産について研究したものがありました。


デンマークにある主に病院などの公共機関で働く女性のうち、妊娠した女性22,744名の勤務データと流産のデータを照合し、夜勤が妊娠4~22週の流産にどのような影響を与えているか調査しました。  
その結果、妊娠8週以降で週2日以上の夜勤があった女性は、夜の勤務がなかった女性に比べて、翌週の流産のリスクが32%も高くなっていることが判明したのです。さらに1週間あたりの夜勤日数が多いほど、また夜勤が連続する日数が長いほど、流産のリスクも上がり、夜勤と流産のリスクの関連性は妊娠8週以降に強くなったこともわかりました。

また、日本医労連が看護職員33,402人を対象に行った調査(2017年)によると、妊娠している人の状況について「順調」と答えた人は26.4%しかおらず、「切迫流産」は30.5%、「流産」は10.0%で、過去の調査と比べても切迫流産や流産の割合が増えているそうです。

何らかの要因が関係していると考えていいと思います。

8週以降の夜勤を減らした方がいいのは何となく理解できても、12週未満は対策は取りずらいと思います。
でも私は、12週から22週未満の流産は回避できる可能性のある流産だと私は考えます。

できるだけ流産のリスクを回避したいと思うけどどうしていいかわからないと思います。

 

まずは妊娠を師長へ報告

妊娠が判明したら、まずは報告からしましょう。どのタイミングで師長や職場に報告すればいいかわからないと思います。

とりあえず、心拍が確認できたら師長に報告しましょう早いんですけど、体調が悪いので先にお伝えします。と前置きをすると理解してくれる師長さんもいるでしょう。

私は8週で心拍確認できて師長に報告しました。私はつわりが早くから始まり体調が悪すぎて仕事を休むことが何回かありました。その時に、体調の悪さを伝えるために電話で報告することになってしまいましたが、可能であれば対面の方がいいかと思います。

心拍が確認できるのは平均的には5~7週頃といわれています。心拍確認できた翌週の勤務ぐらいで伝えるといいと思います。
妊娠期全体の流産の確率は約10~15%です。それと比べ心拍確認後の流産の確率はおよそ3~5%とぐっと減ります。

すでに、つわりが始まっている人はつらいと思います。つらさを伝えていたとしても、夜勤を減らしてもらえたり、病棟を変えてもらうことは勤務状況からしてほぼできないので、あまり状況は変わりません。

しかし、病棟に一人でも体のことを分かってくれる人がいると安心できます。有事の際も対応してもらいやすいです。

中には師長が嫌いでできるだけ報告したくないという人もいるでしょう。また、病棟のお作法として、ギリギリまで報告している人がいないとかの場合もあるでしょう。
その場合は、病棟にいれば、ママ先輩に相談してみましょう。アドバイスしてくれると思います。

スタッフに周知

心拍確認後の流産の確率は減りますが、0%ではないため、そこまで体調が悪くない人でしたら、全体に知らせるのはもうちょっと後がいいと思います。

一般的に16週から安定期といわれ、一般の人は妊娠の報告をし始めますが、看護師は12週を過ぎたあたりで病棟に周知してもいいと思います。12週からは回避できる流産だと思っているので、化学療法とかレントゲンとか夜勤とか後期流産の原因を少しでも軽くしてもらえるように病棟に周知してもいいと思います。少し早い報告でも医療者なので理解があると思います。師長やスタッフの状況次第で報告していけるといいですね。


体調がとても悪かったので、師長から促されて9週には病棟に周知することになりましたが、早すぎとは思いませんでした。

本当につわりがつらくて、理解してスタッフに助けてもらえたのが、ありがたかったです。

当時はつわりがひどく、思考能力が落ちて、師長に言われるがまま、病棟にも周知していましたが、流産していたら周りに知られていた分、余計つらかったかもしれないとも思いました。

私は、患者さんの体位変換が少ない患者さんにしてもらえたり、重たい患者さんのストレッチャー搬送を手伝ってもらえたりしていました。また、忙しい病棟でしたが、体調が悪くて座っていることも多くなったので、理解してもらえるとコール対応で走り回らなくてよくて気が楽でした。妊娠後期は夜勤も回数を減らしてもらえたので少し楽でした。

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妊娠してから1日1日が長く感じると思います。出産まで「自分とおなかの赤ちゃんを守れるのは自分だけ」なので、無理をせず、出産まで看護師として働いていけるといいですね。

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