マジでつらいから辞めてやる!と思っていますね?
看護師はやめても、すぐ次見つかるから大丈夫。
引く手あまただからね。
よく言われるセリフだと思います。
ちょっと待ってください!!
もう少し、良く考えてみてください。
私が2回転職して、転職を繰り返すのはリスクが高いと思ったのでお伝えします。
こんにちはうっちぃと申します。
私は看護大学卒業後、大学病院で4年勤務しました。
結婚を機に地方の公立病院に転職。
産休・育休で1年休み 病気休暇・休職6か月して約5年勤めて退職しました。
子供が3歳の時に今のクリニックに転職しました。
経験値を積めるからいい?
看護師は経験も大切といわれますが、分野と長さ次第です。
同じような分野での転職であったり、1年未満の転職だと経験値としては、ほとんど意味がありません。
例えば
- Aさん 大学病院1年→総合病院4年
- Bさん 総合病院2年→療養病院1年→訪問看護2年
- Cさん クリニック3年→デイサービス6か月→老人ホーム1年→クリニック6か月
同じ5年でも経験できる技術や知識に差が出てしまいます。
私が採用担当で3人が一緒に来たら間違いなくBさんを選びます。(人柄にもよりますが・・・)
経験値として転職をするのであれば1年は続けたほうがいいです。
業務の軽めの職場を転々とするよりは、技術のつく職場で長めに働いたほうが、その後の転職では有利になります。
何事も経験だからと言って転職回数だけ重ねていくのかおススメできません。
どんどん給料は下がっていく
フルタイムでも転職後には給料は下がります。
転職直後は、ボーナス1回分は査定されないので、確実に損をします。
採用情報に「経験年数により上乗せあり」と書かれていても、転職直後では前の職場より低いです。
私の場合
- 大学病院 1年目→4年目 201,500→230,000
- 公立病院 1年目(Ns 5年目→ 9年目) 213,000→241,000
- クリニック 1年目(Ns10年目→11年目) 209,500→212,000
今の基本給でいえば新卒に毛が生えたぐらいです・・・
少ない・・・・
手当やボーナス査定も職場によって変わっていきますが、基本給だけみると少なくなっていってしまいます。
面接のときに給料交渉すれば多くなることもありますが、その分、採用される可能性も低くなると考えてください。
転職先から見ても技術があるかわからない看護師にいきなり高い給料は払いたくありません。
一度上げてしまった基本給は下げることができないので、最初は低い設定にされます。
その点、同じ職場にいれば定期昇給で少しずつ上がるので、減ることはありません。
だんだん良い職場に出会えなくなる。
転職活動をするときに、「今よりいい条件で!」と思って職場を探すかと思います。
しかし、実際には良い職場は看護師が辞めず、ほとんど求人を出していません。
そうなると、「あまり条件は良くないが、妥協できる範囲」で探すことになります。
転職を続け、妥協していくことで、だんだんと理想の条件から遠くなっていきます。
そして年齢を重ねていくと、本当に看護師がいなくて人気がない職場しか雇ってくれなくなります。
師長クラスの年齢の看護師が、あなたの職場に急に転職してきたらどう思いますか?
50、60歳過ぎて採用面接に来ると、何かあったのかな?と思ってしまいますよね?
職場側も、経験年数から、高めの給料を払わなければいけないし、使い物にならない看護師かもしれないリスクもあります。
余裕のある職場だったら若い看護師が面接に来るのを待っていたほうがお得です。
私の母も看護師で70歳近くになります。
60歳を過ぎたころから職歴は履歴書の両面を超えるぐらいになっていました。
ライフスタイルの変化もありますが、人間関係が嫌だから辞めた、を繰り返していたそうです。
定年前の今は平均より低い時給で、デイサービスのトイレ掃除をしていると聞かされてショックでした。
看護師といえど、年齢を重ねるにつれて転職先が見つからなくなっていきます。
気を付けてください。
生涯看護師でいるなら、ある程度の年齢になる前に転職をやめて身を固めておいたほうが確実です。
お子さんがいる方なら、子供を育て終わる前までに良い職場を見つけて腰を据えておくことをおススメします。
転職活動や新しい職場で体力を消耗する
転職活動をしたことがある方ならわかると思いますが、かなり体力を消耗します。
貴重な休みを削って職場探しや面接等こなさなければなりません。
今の職場を辞めるときのストレスも半端ないです。
転職後も書類の提出や、業務を覚えたりと忙しいものです。
人間関係も覚えなければいけないので重労働です。
慣れ親しんだ場所で、お局にこっそりやり返していたり、ちょっと手を抜いて働いているほうが楽な場合もあります。
転職先を失敗すると、転職後の方が
- 看護師の人数が少なくて忙しい。
- すべてがアナログで、今までやっていなかったシーツ交換やら掃除やらの業務がある。
- 人間関係がカオス。
というパターンもあります。
しっかりと見学や転職サイトを活用して、転職することをお勧めします。
しばらく融通が利かない
転職直後はどんなに看護師歴が長くても新人扱いです。
長く勤めている人達に比べて、休みの希望が通らなかったり、誰もがやりたがらない業務を拒否できなかったりします。
同じ職場で長くやっているほうが、意見が通ります。
公立病院に転職したときは、同じ看護経験年数の同僚のほうが休み希望が通っていたり、雑用を押し付けられていなくて、正直「いいなー」と思いました。
転職は最後の武器にしておく
最近では「逃げたほうがいい」とか、「自分に合った職場で働いたほうがいい」と言われるようになっています。
実際にはその通りですが、あまり短い間隔で転職を続けると、本当に良い職場に出会えなくなります。
職場にどうしても嫌な人がいる場合でも、その人が辞める可能性だってあります。
同じ職場で、働き方(夜勤なし、土日休み)や病棟移動、勤務地移動等で対応してもらえるか相談してください。
その時に、転職を武器に交渉するのも一つの手です。
「働き方見直してくれないなら辞めちゃいますよー!」
ぐらいな強気でいいです。
あなたは貴重な看護師さんなのですから。
もし、あなたのことを全然考えてくれないような職場なら、そこは辞めてしまっていいです。
切り替えて次の職場を探しましょう。
最後に
転職は、時間・お金・体力共にとても大変なことです。
引っ越し、ライフスタイルの変化、体調次第で転職のタイミングはあります。
その時までの最終手段として取っておいてもいいと思います。
何回も転職を重ねるより、数回の転職で自分に合った職場を見つけられるよう、転職先を慎重に選ぶことをおススメします。
前の方がマシだった・・・とならないように気を付けてください。
私は転職サイトがなんとなく苦手で使っていない人もいるかもしれませんが、人によってはとても有効な手段です。
ぜひ活用してみてください。
憧れて、頑張って、実習や国家試験を乗り越えてなった看護師という仕事です。
あなたが無理なく看護師を続けていけることを応援しています。
まとめ
- 経験値をつめるからいいわけではない
- 転職活動や新しい職場で体力を消耗する
- どんどん給料は下がっていく
- だんだん良い職場に出会えなくなる
- しばらく融通が利かない
- 最後の武器にしておく
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